2004年12月23日木曜日

闇鍋は日向で見るものではない

今週22日、会社の忘年会が盛大に執り行われました。
何しろ忘年会ですから、お得意先の営業課の叔父様方や若い衆が
次々と集まって参りまして、大変にぎやかな空気に包まれておりました。

割烹だと聞いておりましたので、皆胸をときめかせて着席しました。
テーブルの上には、5~6人用の大きな土鍋と、軽めの御通しが用意されており、
係長はすぐにでもコンロの火をつけんばかりの勢いになっておりました。

社長が乾杯の挨拶をすると、皆一斉に酒を酌み交わし顔を赤らめだしました。
「クミコフさん、またジャクソン5歌ってよ。おれ涙した~!
感動した!!ガンダーラでもいいや。」 背後から、すっかり酔っ払った
部長がやってきて言いました。 年の瀬に忘れかけていた恥を思い出し、必死に逃げました。

そうこうしているうちに、念願の鍋が出来上って来たので
わくわくしながら蓋をあけてみました。
「な、なんと!?」
なんと、鍋の具はまるで男の食彩の様に、ぶつ切りにされていたのです!
ここは料亭のはずではなかったか??・・・肉もベーコンの様に
ひらひらと鍋の中を泳いでいる。
スープの味も醤油なのか味噌なのか!?色は・・・味噌だ!
上司は「うわ、にんじん嫌い」と言いながら、
自分の皿に入った人参を、鍋に戻しながら食べていました。

その後、ぶりの照り焼きと天ぷらがやって来ましたが、
表面は冷たく凍えそうな勢いでした。最終的には、
日本酒を飲まされすぎて頭痛と千鳥足が止まりませんでした。
肉はそれはそれは硬うございました。

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