2012年7月24日火曜日

アイガー北壁(Nordwand)

 
こんなところ、何で登るかな。。。ヒェー

監督: フィリップ・シュテルツェル
製作: ボリス・シェーンフェルダー、ダニー・クラウス、
     ルドルフ・ザンチ、ベンジャミン・ハーマン
撮影: コーリャ・ブラント
編集: スヴェン・ブーデルマン
脚本: フィリップ・シュテルツェル、クリストフ・ジルバー、
     ルーペルト・ヘニング、ヨハネス・ナーバー
音楽: クリスティアン・コロノヴィッツ
2008年 ドイツ、オーストリア、スイス

プロパガンダの生んだ悲劇という意味では「星条旗」に通じるものもありますが、
こちらは1936年のスイス、アイガーが舞台の、“史実を基に作られた映画”。
高所恐怖症の私は、緊張しっぱなしでしたが、これまた真面目に撮られていて
素晴らしい映画でした。

当時の国家社会主義党(ナチス)政権が
登頂した者にはベルリン・オリンピックのメダルを与える」という御触れを出した。
��ナチとかナチスというのはNational(ナツィオナール)を短くした外側からの蔑称)
各国から挑戦者が集まり、チャレンジするが駄目だった。

そして、山岳猟兵のアンドレアス(アンディ)・ヒンターシュトイサー
トニー・クルツのドイツ組、オーストリア・ナチス党員で亡命者エディー・ライナーと
ヴィリー・アンゲラーのオーストリア組が登攀(とうはん)します。
��オーストリアでは当時、ナチス党に入るのは違法だったので亡命している)

トニーとアンディは久々のドイツ人チャレンジャーということでマスコミに取り上げられ、
アイガーを望むホテル(ペンション?)には大勢の人々が押しかけて、
「アーリア人種が最高だ」と証明させたいと、奇跡の瞬間を納めようとカメラを握ります。
ここでも「英雄」が必要だったのですね。

当時の登山家の多くはトニー達のように貧乏だったので道具を買うお金がない。
��道具は手作りだし、アイガーまで自転車で来た) 
だから、イデオロギーとかは二の次にして何らかの栄誉を得たい、
スポンサーについてもらいたい、という方も少なくなかったといいます。 
 
天候が回復した北壁を見て、トニーが言います。「登ろうぜ」
はたしてトニーたちはどうなるんじゃ?!
 …って、まだ公開中なのでネタバレなことあまり書かないでおこうと思います。

登頂に成功したのは1938年7月「セブン・イヤーズ・イン・チベット」で主人公だった
ハインリッヒ・ハラー(ブラピがやってましたね)等の墺独4組でした。
彼はアイガーでの彼らの様子を「白い蜘蛛」に書きました。

ナチス党員であり親衛隊のハラーは、政府から「ナンガ・バルバットを征服して来い」
と言われナンガ・パルバット遠征隊に参加しますが(これもプロパガンダの一環)
敵に捕まってしまいます。

脱走し、逃亡先で出会ったのがダライ・ラマ14世だった、という事で
2つの映画の題材は底辺で繋がっているわけ。
実はちゃんと「セブン・イヤーズ…」観てないのですよ。観直してみようかなと思います。
 
私には、あんなところ「登ろうぜ」だなんて言えないけれど
そこに山があるから登るんだ的な気持ちは分かるなぁ。
描きたいから描く、というのに似ている。(仕事の絵でうーん、参ったってのもありま…すが)


追伸:
山と渓谷社さまにこんな特集記事が掲載されておりました。
ヒロインがもうちょっと可愛かったらな~。いや、それぞれの好みですからお気になさらず(笑)

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