2012年7月24日火曜日

バルタバスのマゼッパ Mazeppa

 

人馬のパフォーマンスで知られる一座「ジンガロ」主催者バルタバスの映画「マゼッパ」は
1993年に制作、カンヌで上映されました。
当時、日本でも邦題「ジェリコ/マゼッパ伝説」として
単館系でやっていたので観に行った記憶があります。


その数年後にジンガロは来日。
ルンタ、バトゥータのステージの不思議な雰囲気と馬術の素晴らしさに感激したものです。
「バトゥータ」ではギャロップ席にいたのでパスタが飛んできたけれど(笑)


先日、DVDを見つけたので久々にマゼッパを観ました。
��ぴあのジャンル「仁侠/時代劇」ってどうなのさ 笑?)
リストの楽曲にも彼の名を冠したものが数曲ありますが、
これはヴィクトル・ユゴーの叙事詩からインスピレーションを得ている。


タイトルのマゼッパとはポーランドでも活躍したウクライナの英雄イヴァン・マゼーパ。
若い頃に不倫がばれて裸で野生馬の背中にくくりつけられるという
恥ずかしい罰を受けたそうですが、これはバイロンの詩のエピソードに基づいたものらしい。
そんなマゼーパを描いたジェリコーの絵



スペインの俳優ミゲル・ホゼ(Miguel Bosé)がジェリコーを演じています。
この人昔歌を歌っていた気がする。


ジェリコー(恐らく当時20代)は「突撃する近衛騎兵仕官」で金賞をもらいました。
しかし、それを見たバルタバス演じる「師匠」フランコーニは「君は本当の馬を知らぬ、来なさい」
と自分の一座へ招き、ジェリコーは馬と暮らしながらスケッチしたり塑像作ったりする。


ストーリーはあるんだけれど存在せず、現代バレエの要素が混ざり合ったような展開。
ジャン=ユーグ・アングラードが出ていた「インド夜想曲」のムードに近いものが。
とても印象深く、銅鑼のような余韻が残ります。


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