2012年7月24日火曜日

Cuba/Okinawa サルサとチャンプルー



昨日、大学時代の恩師、波多野 哲朗先生が監督した長編ドキュメンタリー、
『Cuba/Okinawa サルサとチャンプルー』を観てきました。
��写真の方は今年のクリスマスイブに100歳を迎える
日系キューバ移民一世の方です)

世界には数多くの埋もれた歴史があり、その多くが忘れ去られようとしています。
先生はキューバの離島、フヴェントゥ島に住む日系キューバ移民と
その子孫達にスポットを当て、7年もの歳月をかけてこの映画を作り上げました。

こちらの作品は映画としてだけではなく記録としてもとても重要です。
今は置き去りにされ廃墟となったパノプティコンという円形の監獄もそうです。
コロッセオのようなその建物は真ん中に看守の見張り台があり、
そのまわりにぐるっと独房があるのです。
この迫り来るような恐ろしさは、そう遠くない歴史に存在していました。

同じように船で海を渡った日本人でも日本という国に対する思いはさまざま。
沖縄とキューバの共通点は一見無いように見えますが、
先生がおっしゃったように、沖縄(琉球)は日本、中国、東南アジア、
アメリカが、キューバはスペイン、アメリカ、アフリカ…
と、どちらもいろんな国のルーツが交じり合っています。
サルサとチャンプルーもいろんな国のルーツがミックスし合って
出来上がった音楽だそう。

書きながら思ったのだけど、どちらの国にもアメリカが統治していた側
として存在しています。そして、両方の国が持つ音楽の豊かさも魅力です。
いつもどこかで音楽が響いているから人々のセンスもいい。
あの底抜けに明るい音楽をきくと踊りだしたくなります。
ハバナの古びた建物が鮮やかに目にうつりました。

映画研究家の先生は還暦を過ぎられているのですが6年前にはオートバイで
ユーラシア大陸を横断されたという、大変ファンキーな方です。
上映後も、「例えば、フィンランドからバルト海を抜けてヴォルガ川、
カスピ海を辿っていくと地中海に抜けるんだよね。
そういったルートを見つけるのに興味があるんだよ。」
とワクワクしながらおっしゃっていました。
あら先生、実は私もそんなことにロマンを感じる(笑)

いや~そんな事を実際にやってこられたからすごい。
いつまでもファンキーな先生でいてください!

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